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【2022.7月更新】カロナール(アセトアミノフェン)は薬局で買える?市販商品をまとめました。

やました

薬剤師のやましたが解説します!

熱を下げ、痛みをとるアセトアミノフェンは解熱鎮痛剤というカテゴリーのお薬となります。
昔から使用されてきたお薬ですが、ドラッグストアや薬局で購入できるのでしょうか。
アセトアミノフェンについて薬剤師が解説しました。

カロナールが処方箋なしで購入できる大阪市北区の薬局MANY

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アセトアミノフェンとは?

アセトアミノフェンは熱を下げる解熱鎮痛剤のひとつ

アセトアミノフェンとは熱を下げ、痛みをとる解熱鎮痛剤(げねつちんつうざい)と呼ばれるカテゴリーになります。

解熱鎮痛剤とは、生理痛や頭痛で使われるロキソプロフェンや、イブプロフェンが該当しますが、アセトアミノフェンもそのカテゴリーに入ります。

解熱鎮痛剤のなかでも、ロキソプロフェンやイブプロフェンはNSAIDSというカテゴリーには属さない医薬品となります。


発熱のメカニズムと特徴

発熱のメカニズムとアセトアミノフェンの特徴について説明します。
発熱のメカニズムとしては、脳の体温調節中枢というところに情報が伝わり、体温調節中枢から発熱の指令が身体の各部に伝わることで生じます。

「アセトアミノフェン」は体温調節中枢に作用し、熱を体外へ逃がす作用を強くするお薬です。

また、発熱や痛みの情報を伝える物質(PG:プロスタグランジン)を阻害する作用があります。

その一方で、イブプロフェンやロキソニンをはじめとした「NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬) 」と同様にCOX(シクロオキシゲナーゼ)を阻害しますが、起炎物質・発痛増強物質として知られるプロスタグランジンE2(PGE2)の合成抑制は弱いとされているため、「カロナール」には抗炎症作用はほとんどありません。

また現在のところ「アセトアミノフェン」の薬としての作用機序は、中枢神経におけるCOX(シクロオキシゲナーゼ)阻害と考えられていますが、現在詳細な機序は未だに解明されていません。

もし炎症が起きている上で痛みを伴う場合はイブプロフェンやロキソニンをはじめとした解熱や鎮痛作用とともに、さらに抗炎症作用がある「NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬) 」を症状によって使い分けることがあります。

ただし、アセトアミノフェンに比べるとNSAIDSに属するお薬は、一般的に胃に負担がかかることもあるため、注意が必要です。

アセトアミノフェンの市販薬はある?

アセトアミノフェンは病院に行かなくても市販で購入可能です。
医療用のアセトアミノフェンの商品名はカロナールです。
お近くのドラッグストアや薬局に問い合わせてみましょう。

薬局MANY痛み止め商品

問い合わせる前に商品名が気になると思います。
基本的にはどこのドラッグストアにもおいている商品ではありますが、事前に予習しておきましょう。

市販で買えるアセトアミノフェンの商品名は?

アセトアミノフェンが主剤のお薬(他成分も含有)

・バファリンプレミアム(20錠/1000円ほど、お店によって異なる)
・ノーシン(16錠/500円ほど、お店によって異なる)
・パイロンPL顆粒(24包/1,800円、お店によって異なる)
・パブロンゴールド(12包/1,500円、お店によって異なる)
・パブロンキッズかぜ微粒(12包/1000円、お店によって異なる)

市販薬としては、頭痛・生理痛薬や総合感冒薬(かぜ薬)、他小児用の解熱・鎮痛薬、小児用かぜ薬に解熱・鎮痛成分として配合されています。

このように多くの医薬品に含まれています。ただ注意しなければならない点は、アセトアミノフェン以外の製剤が含まれている商品はほかの成分との飲み合わせに注意しなければなりません。

また1錠あたりの有効成分量が異なっていたり、イブプロフェンなど他の解熱鎮痛剤と一緒に配合されているお薬もあるため、用法用量なども商品ごとに違うことがあります。

アセトアミノフェンのみが配合されているお薬

・タイレノールA(10錠/700円ほど、お店によって異なる)
・バファリンルナ(12錠/750円ほど、お店によって異なる)
・ノーシンAC(48錠/1500円ほど、マツモトキヨシPB)

市販薬を使用する際には、使用上の注意をよくお読みになってから用法用量を守ってご使用ください。

アセトアミノフェンの注意点・副作用

アセトアミノフェンは古くから使われてきており、こどもにも使用されることから副作用が少ないと考えられていることがありますが、飲み合わせや副作用もあるため注意が必要です。

お薬の飲み合わせ・成分被りに注意

市販のお薬の中にも同じ成分が重なることがあり注意が必要です。例えば歯医者に通院している方が痛み止めでカロナールを処方されることはよくありますが、その方がドラッグストアでタイレノールを服用した場合、成分が被り効果が強く出すぎたり、副作用が生じることがあるため注意が必要です。

このように相談せずに購入すると、自覚なく危険な量の薬を服用してしまう可能性もありますので注意が必要です。

また効能の違う疾患の他の薬などを服用している場合も、併用することで副作用を起こしたり、お互いに作用を強くしたり、効果を弱くしたりする可能性もあります。

他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意し、気になる人は必要に応じて必ずかかりつけの病院の医師、薬剤師に相談してから使用するように注意しましょう。

また過量に服用すると肝臓機能障害などの副作用が起こる人もおりますので、注意が必要です。

効果がなかなか出ないからといって、用法用量を守らず多量に服用するのは危険ですので勝手にお薬の量を調整するのは絶対にやめましょう。

肝障害ってなに?

添付文書の情報より下記のように「警告」という形で注意が出されています。

病院など医療機関では、カロナールを使用するにあたり本剤により重篤な肝障害が発現するおそれがあることに注意し、1日総量1500mgを超す高用量で服用する場合には、定期的に肝機能等を検査などによって確認するなど慎重に投与することとされています。

カロナールとアセトアミノフェンを含む他の薬剤(一般用医薬品を含む)との併用により、アセトアミノフェンの過量投与による重篤な肝障害が発現する人もおり注意が必要です。

※禁忌(医薬品の添付文書に記載されている項目の一つで医薬品を投薬すべきでない患者やその状態、併用してはいけない薬剤が記載されている)に該当する患者の症状を以下にまとめました。
・消化性潰瘍
・重篤な血液の異常
・重篤な肝障害
・重篤な腎障害
・重篤な心機能不全
・本剤の成分に対し過敏症の既往歴
・アスピリン喘息又はその既往歴
上記のように病院や薬局で働く医療従事者に向けて警告や禁忌といった情報が注意喚起されているお薬です。

他に服用中のお薬がある場合や胃が痛いなど何かしらの気になる他の症状がある場合は必ず医師・薬剤師に相談するように注意しましょう。

妊娠中・授乳中の方

妊娠後期では薬の成分が胎児に影響を与えるおそれがあります。
体調面や服用するにあたっての不安がある方は必ず医師や薬剤師、登録販売者にご相談ください。

また、総合かぜ薬にアセトアミノフェンと一緒に配合されていることがあるカフェインも過剰に摂取することで胎児の健康に悪影響となる可能性があります。使用を控えた方が望ましいでしょう。

授乳中の方は、アセトアミノフェンやイブプロフェンを服用できます。
カフェインは母乳に移行してしまうため、カフェインが配合されている総合かぜ薬などは避けてください。

もしくは、使用する場合授乳を控えましょう。上記以外でも、現在かかりつけの医師より治療中の疾患の薬を処方してもらい飲んでいる患者様は、効果効能、起こりうる可能性のある副作用などを注意するために必ず医師や薬剤師、登録販売者に相談して購入するようにしましょう。

インフルエンザにかかった場合

インフルエンザ罹患時の発熱は、アセトアミノフェンを使用することが原則です。
症状を感じたらまず受診しましょう。

鎮痛解熱剤としてはロキソニンなどではなく原則カロナールやアンヒバなどの「アセトアミノフェン」を使用します。

インフルエンザに感染している場合、で解熱剤がどうしても欲しいなどでお悩みの場合は医療機関に受診するか、市販での購入の場合は必ずインフルエンザであることを薬剤師に伝えるようにしましょう。

市販のアセトアミノフェンはどうやって購入する?

頭痛などの症状が気になる時に、ドラッグストアなどで購入したい場合は、「カロナール」は購入できません。

以下の市販薬の「タイレノールA」などのアセトアミノフェン製剤ならば購入が可能です。

アセトアミノフェンのみが配合されているお薬

・タイレノールA(10錠/700円ほど、お店によって異なる)
・バファリンルナ(12錠/750円ほど、お店によって異なる)
・ノーシンAC(48錠/1500円ほど、マツモトキヨシPB)

今回は市販のアセトアミノフェンについて情報をまとめました。
昔から使われているお薬で、ドラッグストアや薬局でも手に入れれることができるのは、安心ですね。

当薬局もアセトアミノフェンの市販品を取り扱っております。

コスパがいいのはマツキヨのPBですので、近くにマツキヨがある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。

薬剤師・やました

結論、アセトアミノフェンは市販で買えます!有名なのはタイレノールA!

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「つらいけど、手元に処方箋がなくて困っている」

薬局MANYは、病院への受診勧奨を軸に、患者様の健康を最優先に考え貢献いたします。

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薬局MANYの基本情報

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住所:大阪府大阪市北区東天満1-10-14 MF南森町2ビル1階
TEL:06-6949-8548
営業日・時間:火~土 10:00〜20:00(土は19時まで)
定休日:月・日・祝
アクセス:南森町・大阪天満宮駅から徒歩1分 Google Map